居飛車穴熊対△四間飛車美濃4四銀型その1

序盤研究

皆さんお久しぶりです。夏頃からバタバタしていたのが少し落ち着いたので久々のブログ更新(半年ぶりかも?)です。何を書こうか悩んでましたが、リハビリがてら小ネタとしてこういう指し方もあるんだ、というのを今回は紹介しようと思います。

初手から▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △4四歩 ▲4八銀 △3二銀
▲6八玉 △4二飛 ▲5六歩 △6二玉 ▲7八玉 △7二銀
▲5八金右 △5二金左 ▲5七銀 △7一玉 ▲7七角 △6四歩
▲8八玉 △9四歩 ▲9六歩 △7四歩 ▲2五歩 △3三角
▲9八香 △7三桂 ▲6六歩 △4五歩 ▲9九玉 △4三銀
▲8八銀 △4四銀 ▲3六歩 △5四歩 ▲5九角 △8二玉
▲2六角 △6三金 ▲7九金 △8四歩 ▲1六歩 △1四歩
▲6七金(基本図)

基本図は一昔前の居飛車穴熊対四間飛車で良く出て来た形。居飛車側は玉側の端歩を受けているのが細かいところですが工夫で、将来の端攻めを緩和している意味があります。さて、ここから振り飛車が平凡に銀冠を目指すのが自然に見えますが

基本図以下△8三銀 ▲4八飛 △7二金 ▲4六歩 △同 歩
▲同 銀 △4五歩 ▲同 銀 △同 銀 ▲4三歩 △同 飛
▲4四歩(失敗図)

で一方的に攻められてしまうのが定跡手順でこの形は振り飛車側が回避すべき図です。

なので四間飛車側は基本図からは

△5三銀 ▲7八飛 △4四角 ▲同 角 △同 銀 ▲2八飛
△3三銀(定跡図1)

△5三銀 と柔らかく銀を引いておき ▲7八飛 と一歩交換を狙って手を作ろうとする手に対しては △4四角 と角をぶつけて角交換型にシフトして手詰まりを狙うというのが定説です。

居飛車側が手詰まりを嫌うと、基本図から△5三銀 ▲7八飛 △4四角以下

▲5九角 △8三銀 ▲7五歩 △同 歩 ▲同 飛 △7二金
▲7八飛 △4一飛 ▲2八飛 △3三角(定跡図2)

角交換を避けて居飛車は一歩交換を行い、振り飛車はその間に銀冠に組み互角の展開・・・というのが定説なのですが常々この定跡図に疑問を持ってました。

この展開は居飛車穴熊が勝ちにくいのではないか?と

もそも一歩交換は手を作るために行ったものですが、ここから居飛車は銀冠を組んだ振り飛車側に対して有利を取れるような攻めを敢行するのは容易ではありません。また、仮に手が作れて攻め合いになったとしてもまず玉頭側の歩がないと△7五桂馬の筋があったりしてかなり勝ちにくいです。そうなると折角2六まで上がった角を5九にまで引いたり飛車の動きで手損してまで目指す展開なのか?疑問を覚えます。

特に、時間の短いアマチュア将棋だと秒読みの終盤戦に向けて自陣に大きな傷や隙を作らない技術が必要とされるので、この指し方は得ではないと思ってました。

そこで基本図から居飛車側の手段として将棋ソフトに面白い手順を教えてもらったので次回から具体的にその指し方を紹介しようと思います。

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