【有段者&高段者向け】今後覚えるのにオススメ戦法TOP3

コラム

今回はコラム第3弾。前回とは趣向を変えて、有段者以上の方にオススメの戦法TOP3を紹介しようと思います。ただ、紹介していない戦法が全くダメというわけではないのでご注意を!

ランキングの選考条件は以下の通りです。

  1. 序盤から均衡が続く戦法
  2. プロ棋士や将棋ソフトが今後指す傾向が続くであろう戦法
  3. 一つの変化が潰れても他の変化が生き残るであろう戦法(手の広い将棋)

以上を基準に選考しています。

また、あくまで個人の意見ですので一見解としてご参考頂けると幸いです。それでは早速見ていきましょう。

第3位: 角換わり

第三位は角換わり。江戸時代からの棋譜も残っており、現在もプロで根強く指されている戦法です。特に腰掛け銀が最も指されており、中終盤の難解な読み合いは将棋の真の強さに触れられる気がします。

この戦型が特におすすめなのが一直線の攻め合いが好きで終盤に切れ味のあるタイプの人。また、序盤の形が定型的なので駒組で工夫するのが苦手な方にもおすすめです。

早繰り銀
桂ポン ソフト由来の激しい形
腰掛け銀 今も昔も角換わりの本流

第2位: 矢倉

第二位は矢倉。一時期は左美濃急戦をはじめとした後手の作戦に押されて下火になっていましたが、最近またよく指されるようになった印象です。昔から王道の戦法として名を連ねており、しっかり守りを固めて、端の香車から盤上の全ての駒を働かせることが求められるこの戦法はまさに強者の作戦と言えるでしょう。

この戦型が特におすすめなのが駒組みでの優劣が形勢に直結する印象なので、細かい工夫をするのが好きな人ですね。

持久戦型 以前は飛車先保留が多かった
新しい急戦形

第1位: 相掛かり

映えある第一位は相掛かり。戦前の時代は「相掛かりに非ずは将棋に非ず」とさえ呼ばれていたそうです。弱点になりやすい角頭の歩を突くのを保留して最も強い駒である飛車の働きを最優先で伸ばしていくのは理に適っており、この戦型こそ最も将棋の真理に近いのでは?と個人的に思っています。

また展開によっては矢倉、角換わり、雁木、横歩取りに近い展開になることあり、「全ての将棋は相掛かりに通ず」といっても過言ではないと思います。

現代相掛かりの基本図
角換わりの類似形
横歩取りの類似形
雁木や矢倉の類似形

まとめ

プロやソフトの将棋を見てもわかりますが、振り飛車は少数派です。特にトッププロや将棋ソフト同士だとどうしても序盤で作戦負けや悪くなることが多いため、高段者以上では相居飛車が多いイメージです。

ソフト全盛の時代故、今後その傾向はより強くなってくると思うので、振り飛車党も相居飛車の勉強をしておいて何か一つでも使える戦法があると良いのかなと思います。

コメント

  1. swinghisya より:

    振り飛車党はどうしろと…(笑)

    • mananiwa より:

      確かに・・・笑
      ただ、個人的には高段者になるにつれて振り飛車が少しずつ勝ちにくくなった経験があるので
      居飛車を学ぶのは大切かなと思います。
      振り飛車が全くダメだとは思いませんが・・・

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