閑話休題。初手最悪手のお話です。今回は将棋ソフトの評価値を基準にTOP３を選考しています。ちなみに私の予想もこの３つ（同率を含めると４つ）だったので納得のランキングになりました。それではどうぞ。
第三位：５八金左(-130)
第三位は５八金左。こちらが何故悪手かというと、直ぐに攻め潰されるわけではないのですが、相手が△３四歩でも△８四歩でも▲７六歩から角道を止めて金を６七に持っていく構想くらいしかこの手を活かす手順がないから。いきなり不利になるわけではないですが、損な構想には間違いありません。
第二位：１八香車＆９八香車（-160~180）
第二位は１八香車と９八香車。香車コンビが同率の二位に。この手達が何故悪手かというと、こちらも直ぐに潰されるわけではないのですが、前にしか進めない香車をわざわざ意味もなく1手動かす価値は低いためです。一応この香車上がりを活かすには振り飛車穴熊に組むか居飛車穴熊に組む構想はありますがそれでも初手から上がる必要性は皆無ですね。個人的には狙われやすい角頭に近づいている＆相居飛車の場合に居飛車穴熊に組むのは難しいため、９八香車のほうが扱いにくい悪手だと思っています。
第一位：８六歩(-200)
堂々の第一位は８六歩。この手が悪手の理由は最早説明不要だと思います。
８四歩と突かれると７八金と上がらざるを得ず、８筋の交換をして８七歩と打った局面はなんと先手驚異の三手損。
寧ろこのくらいの評価値で収まっているのはまだ幸せなのかもしれません・・・
ただ、角道を突き合った状態で８六歩と突くのは角頭歩戦法として存在しています。この形なら角交換が出来るので角頭を狙われる心配もないわけです。
ちなみに・・・
後手最悪手も調べたところ、２六歩に２四歩が最悪手でした。２五歩と突かれるといきなりと金を作られるのが確定するトンデモ手順です。皆さんはくれぐれも真似しないように・・・
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