大会前
山陽予選から一週間後。今回は兵庫の加古川が会場。公共交通機関で行く予定でしたが、同県の知り合いの方が車で行くらしく、一緒に行くことを誘われたので乗せてもらうことに。
さて会場に着くと、今年度最後のアマ王将予選だからなのか、参加人数、レベル共にもの凄い。パッと見ただけで有名なアマ強豪が何人もいました。
また、この日は赤旗名人戦の全国大会の2日目と被っていたのですが、一日目を敗退した人も何人か参加していました。
大会
近畿大会の参加人数は64名前後。予選(1勝通過1敗失格)の後に本戦で、持ち時間は35切れでした。
他の予選では25切れなどもあったので35分あれば切れ負けとはいえ時間切れ負けはしないと安心していたのですが…
予選は関西の方
戦型は私の三間飛車穴熊で相穴熊に。
相手の角頭が薄く、先手番ということもあり、序盤から▲3五歩と積極的に動くことに。
下図は以下、△同 歩 ▲同 銀 △1一玉と潜った局面。
ここで単に▲3四銀は△2四角と交わされ、▲2三銀成りが厳しそうですが、△5七角成とされると次の△5六馬が幸便なので微妙。
そのため、端の突き捨てを入れてから▲3四銀を決行しました。今度△2四角から馬を作るのは▲1三歩から▲6八角のような手段があります。
よって本譜は△2二銀と角銀交換を甘受されました。
駒得でうまくいったと思ったのですが、冷静に見ると、こちらの陣形はバラバラで、端から逆襲もされそうなので難しい形勢。
仕切り直しになったこの局面。実戦は△2二銀と穴熊の再構築をされました。
ただ、△2二玉と敢えて玉を上がって、以下△3二金△1五歩と玉頭位取りのようにシフトされて端歩の傷を主張されると、少し作戦負けだったかもしれません。
本譜は△3二飛から△4五銀と3筋を逆襲してきましたが、▲3八飛、▲5八金左で自然にこちらの駒がまとまり始めました。
こうなると端の逆襲は相手の玉にとってもリスクがありますし、飛車が8筋から逸れたので手持ちの角で馬を作る隙も増えてきました。
▲5八金左以下、△5五歩に対して▲1九玉と潜ったのが好着想で、こちらの玉引きは居飛車側と違い、逆に端や三筋の圧力が緩和されることとなり大きな手でした。
▲2八金まで進めばかなり形勢を戻した印象を受けます。
終盤の入り口。ここで▲3三歩成から▲5三角で指しやすさが具体的な優勢に変わってきました。
馬を作ることも大きいですが、歩を回収すれば▲1三歩のような端のカウンターも可能になります。
実戦は図の▲4六歩が決め手で、銀のタダ取りが確定。以下は寄せ切って勝ちに。
本戦一回戦は関西の方。後で知人に聞いたところ、最近まで奨励会に在籍されていた方のようです。
戦型はお相手のゴキ中にこちらの超速。
ゴキ中側は趣向を凝らして、早めに二枚の銀を出てくる形に。
ここでは▲4五桂と跳ねる手がありました。
以下△4二角 ▲6六銀 △5四銀で数が足りていないようですが、▲5五銀左!が好手。
△同銀左 ▲同 銀 △同 銀 ▲6三銀と進むと二枚替えですが、玉の安全度と駒効率の差で居飛車有利です。
本譜は▲4五銀と仕掛けたのですが、△1五角▲3八金 △4五銀 ▲同 桂 △3七銀と攻められると、うまくいってない展開に。
短い中盤戦が終わり、終盤戦へ。▲8二銀は退路封鎖の手でしたが、△3七角成から△3六馬とされると▲4五桂を外されて左右挟撃が実現できず、よりはっきり悪かったようでした。
攻め合いの様相となり、形勢が難しくなった気がしたのですが、△3七角成がそつのない利かし。
飛車を走るとこちらの玉が危険になるので、▲1八飛と辛抱で寄ったのですが、これではやはり苦しい展開。
最後は天王山に馬を引かれてはっきり敗勢に。
ただ、この後はお互いに持ち時間が僅かになり、切れ負け特有の時計の叩き合いに突入。
一瞬良くなったところもあったようですが、時間がない中では優勢の時間が長い方が指し手がわかりやすく、チャンスを掴めず負け。
九州予選以来に本戦一回戦で負け、三ヶ月続いた最後のアマ王将予選は早々と散ってしまいました。
大会後
早々と負けてしまったので知り合いと加古川名物のかつめしを食べに行きました。
お気に入りのかつめし屋さんが閉店してしまっており残念でしたが、別のかつめしやさんも美味しかったです。
まとめ
最後の予選が最も悪い成績に。
残念ですが、内容があまり良くなかったので仕方がなかったです。
今回の戦績
ベスト32(今年2回目)
総括へ続く
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